「インフラエンジニア」という職業をご存知でしょうか?
今や情報ネットワークは「電気・ガス・水道」の社会インフラに次ぐ『第4のインフラ』と呼ばれています。
「インフラエンジニア」は、IT業界の縁の下の力持ちにあたる重要な仕事です。
ですが、ネットでインフラエンジニアは「未経験じゃ無理」とか「やめとけ」なんて書かれていることもあります。
この記事を書いている人
- 過去に2回の転職を経験
- 営業からIT系への転職経験あり
- 現在は半分サラリーマンで半分フリーランス
元インフラエンジニアの私が、なぜ「未経験は無理」とか「やめとけ」と言われるのか理由を解説します。
この記事でわかること
- インフラエンジニアはやめとけと言われる理由
- インフラエンジニアになるメリットデメリット
- インフラエンジニアには本当にやめておいた方が良いのか
この記事を読めば、インフラエンジニアがやめとけと言われる理由がわかり、あなたにとって正しい判断ができるようになります。
結論を言うと、やめとけと言われるのは単純作業しかできない給料の安いインフラエンジニアがいるから。スキルの高いエンジニアにステップアップしていけば、将来性もあって待遇も給料も良いです。
IT未経験ならインフラエンジニアはやめとけの真実
結論から言うと、やめとけと言っている人は「入社した会社が悪かった」のでしょう。
IT業界はさまざまな会社があります。
- 会社の規模
- 仕事内容
- 職場での立場
それぞれ、まったく違いますから。
インフラエンジニアはおすすめの仕事ではあるものの、ブラック企業で働いていたら「やめとけ」と言われるのは納得できます。
IT業界は比較的コストをかけずに参入できるので、中にはブラック企業もあるでしょう。
それに、人は良かったことより「きつくて大変だったこと」、いわゆる「不幸自慢」をしやすい人間です笑
(ちなみに、「インフラエンジニアが「きついわー、つらいわー」と思う時ベスト(ワースト?)10」で不幸自慢していますので、よろしければどうぞ笑)
だいたい「未経験はやめとけ」なんて話になったら、何も始まらないですよね?どんな業界だろうが、何をしようが、誰だって最初は未経験者です。それは仕方ありません。
むしろ、インフラエンジニアは他のITエンジニアに比べて比較的未経験でも採用されやすく、スキルや経験を身につけやすい業種です。
未経験だからそこ目指すべき職種とも言えます。
詳しくは「実は穴場!IT業界が未経験でもインフラエンジニアになれる3つの理由」を読んでみてくださいね。
インフラエンジニアは「やめとけ」と言われる5つの理由
インフラエンジニアが「やめとけ」と言われるのは、主に5つの理由があります。
やめとけと言われる理由
- 夜間や休日の仕事がある
- 緊急の障害対応がある
- 下請けすぎる企業は待遇が悪い
- スキルが身につかない
- 単純作業が多くてつまらない
1と2は、インフラエンジニアの宿命と言えるようなことです。
ですが3、4、5は会社によりますし、1と2も会社次第では少なくなるので、働く会社しだいで「やめとけ」と言われるかどうかは大きく違います。
夜間や休日の仕事がある
インターネット回線が突然つながらなくなるなどの想定外トラブルは、土日祝日・昼夜関係なく起こります。
インフラエンジニアになりたての頃は保守運用を任されている場合が多く、その場合は24時間365日、誰かが監視をしなければなりません。
このように、インフラエンジニアはどうしても夜間休日の仕事が多くなるのです。
ただし、上流工程の設計や構築を担当するようになれば夜間の作業は減り、生活リズムが安定していくでしょう。
緊急の障害対応がある
緊急の障害対応があるところも「やめとけ」と言われる理由です。
インフラに障害があると、影響範囲が大きいため多大なプレッシャーがかかります。
例えば、突然スマホの通信が使えなくなったらどう感じるでしょうか?早く復旧しろ何やってるんだと腹が立ちますよね?
今やスマートフォンをはじめとするデータ通信機器が使用できなくなったら、大混乱がおきます。
インフラを復旧させないと、ユーザーからも他のエンジニアからも強いプレッシャーを受けるのです。
過去に発生したインフラトラブルの例
予算がなく作りの悪いシステムであればあるほど、トラブル発生時の混乱は大きいです。
また、下請けの下請けのような企業で働いていると、現場に急行させられてプライベートな時間が取れません。
こういった「やめとけ」と言われるようなプロジェクトを避けるには、予算がある元請の会社などに入ることが重要です。
下請けすぎる企業は待遇が悪い
ITエンジニアの世界は多重下請け構造です。
- ユーザー企業(発注元)
- 元請け企業(一次請け、プライム)
- 下請け(二次請け)
- 孫請け(三次請けや四次請け)
この順番で仕事とお金が流れます。下流になればなるほど待遇も悪く給料も低くなるのです。
つまり、会社が商流のどの位置にいるかで仕事内容や給与、待遇が決まってくるのです。
転職する場合は、企業の扱っている案件を把握し将来性を確認しておきましょう。
スキルが身につかない
保守運用だけを担当していると、基本的に単純作業の繰り返しです。
人によって作業方法がマチマチだと困るので、作業マニュアルが規定されています。
スキルアップを望むのであれば、設計・構築を希望してみましょう。
ただし、そもそも保守運用しかやっていないような下請け企業で働いていると、設計や構築の仕事ができません。
上流工程の仕事もできるような企業で働くことが重要です。
単純作業が多くてつまらない
保守運用の作業では、予期せぬトラブル対応以外は決められた手順で決められた通りにシステムを動かすので、ヒマな時間が多いです。
また、「問題なく稼働しているのが当たり前なので、保守はできて当たり前」と思われています。人から感謝されることも少ないので、やりがいを感じにくいのもあります。
構築は、新しいシステムや機器を設定するときは試行錯誤をするものの、一度軌道に乗ると後はやることは一緒です。まぁ楽っちゃ楽なんですけどね。
設計を担当するようになると、顧客と対面で打ち合わせすることも増えてきます。自分の仕事へのフィードバックが視覚化されると喜びもひとしお。
やはり、設計や構築作業に関われるかどうかが「やめとけ」と言われるかどうかの違いです。
未経験でも目指せて将来性のある仕事なので「やめとけ」を真に受けるともったいない
インフラエンジニアの仕事が、今後AIに取って代わられる可能性はゼロではないです。ですが、顧客対応やトラブル時の臨機応変な対応など全てをAI化することができないでしょう。
また、夜間や休日の仕事は避けられないので、ライフスタイルに合わない人はやめとけと言うかもしれませんね。
働く会社の規模や職場環境次第ですが、下請けや孫請けの会社で働き肉体的にも精神的にも消耗する人も多いようです。
しかし、業務内容から今後の需要は増え続けるのは確実なので、他人から言われた「やめとけ」を真に受けるのはもったいないですね。
やめとけを真に受けるのはやめとけって感じですかね。
関連記事インフラエンジニアに将来性はある?需要と供給から客観的に解説
インフラエンジニアのメリット
インフラエンジニアのメリットは次のようなものです。
インフラエンジニアのメリット
- 需要が右肩上がり
- IT業界は人手不足
- 未経験でも採用されやすい
- 人材を育成する環境が整っている
- 残業が比較的少ない
- 給与水準が高い
- インフラの知識は今後何をするにも役立つ
需要は伸びているのに人材供給が追いついていない状態。そのため未経験でも採用されやすい状況です。
人手不足を解消しようと、企業は人材育成に力を入れています。
エンジニアとしては残業代が比較的少なく、給与水準も高いため待遇は悪くありません。
「やめとけ」と言われる働き方をしている人がいるのも事実ですが、働く会社を間違えずに、自己投資をしてスキルアップしていけばおいしい仕事と言えます。
詳しくは「インフラエンジニアのメリットデメリットを徹底解説!(準備中)」で解説します。
やめとけなんて言われない会社で働けば良い
「同業他社で働いている知人がやめとけと言っている」という人もいるかもしれません。言ってしまえば、その知人が働いている会社が良くないんです。
IT業界は比較的低コストで起業できるので参入しやすく、企業の数が多いので中にはブラック企業があるのも事実です。
多重下請け構造の上流で働ければ、プロジェクトの全工程に携われるので会社を選ぶ際には良く調べましょう。
ポイントは、企業研究時に調べたり、面接時に以下のような質問をしてみることです。
良い会社の特徴
- 元請けや一次請けなどの企業 ⇛ 給与も待遇も良いことが多い
- 自社のサービス開発もしている ⇛ 設計・構築に関われる可能性が高い
- 人事評価制度が明確に制定されている ⇛ 昇給によるモチベーション維持・向上
とは言え、未経験なのに自分だけで情報収集するのは相当に難しいでしょう。
そこで、IT転職エージェントを利用してください。
IT転職エージェントなら、他の人から「やめとけ」と言われないような求人を紹介してくれます。
無料で職務経歴の添削や面接対策、待遇の交渉なんかまでやってくれますよ。
また、そもそもインフラエンジニアの働き方があなたのライフスタイルに合うかどうかも相談できます。
まずはIT転職エージェントに相談してみて、良い求人を紹介してもらえそうかどうか確認してみてはどうでしょうか。
未経験からインフラエンジニアになるなら!
インフラエンジニアになるにはとにかくどうすれば良いんだ!という人は次の転職エージェントに登録してみましょう。
いずれも未経験でもIT系の求人を紹介してくれます。無料で利用できるので両方登録して比較すると良いですね。
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未経験で心配ならITスクールを利用するのもあり
未経験からインフラエンジニアになるならIT転職エージェントの利用がおすすめですが、未経験で不安ならITスクールを利用するのもありです。
ITスクールを利用すると必要な知識やスキルを身につけられ、資格取得もできます。
資格取得は必須条件ではなく、持っているだけでは転職に大きく有利になるものではありません。
なぜなら実務経験がもっとも大事なので、資格を持っているだけでは役に立たないことを採用担当者も知っているからです。
ですが、ITスクールだと実務に近い経験を積めるので、現場で役立つスキルと知識が身に付きます。
結果的に、良い会社に入社でき給料の伸びも早くなるかもしれません。
未経験で心配なら、ITスクールの利用を考えるのもアリですね。
即戦力で活躍するならITスクール!
即戦力として活躍したいならITスクールの利用がおすすめ。有料のスクールでも給料の伸びで元を取ることもできます。
無料のスクールもあるので検討してみる価値はありです。
ITスクールを利用すると自信を持って転職活動に挑めるのが最大のメリットかもしれませんね。
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私のやめとけばよかったと思った体験談
私自身、インフラエンジニアになって「やめとけばよかった…」と思った体験談をご紹介します。
やっぱり、インフラエンジニアというより働く会社の問題が大きいですよ。
3次請けの仕事をやっている会社で、運用保守の仕事から入らせてもらいました。入った当初は学ぶことも多くてやりがいも感じていたんですけど、数ヶ月もすると学べることも少なくなってくるんですね。
で、学べることが少なくなってくるくらいならまだ良いです。あとは自分で勉強していけば良いんですから。
でも、その会社はもう奴隷みたいなもんなんです。上流の会社から言われたら「はい承知しました!」みたいな。
上流「単価下げて」
弊社「はい承知しました!」
……
やってられないですね。
私から、今後の業務展開や新人の育成のために会社にいろいろ提案をしましたが、なんやかんや「やらない理由」をつけられてそのままにされたんで、気持ちが切れて同業界同業種で転職しました。
仕事内容は変わらずに、年収が100万円アップしましたよ(苦笑)
もちろんインフラエンジニアとして大変だったこともありました。仕事ですからね。
- トラブルが解決せずに翌朝の昼過ぎまで対応したこと(状況が複雑になり過ぎて引き継げなかった)
- 何を言っても文句をつけてくる客(ダブルスタンダードな人なので途中から諦めてました)
- 暇すぎて1時間くらいたったかな?と思ったら5分もたってなかったこと(自己学習の時間に使いましたw)
とても大変でしたが、今ではいい経験だったと思いますし役立っていることも多いです。
でも、その経験を活かしてステップアップできない会社はダメですね。
まさに当時在籍していた会社がそういう会社だったので、働く会社は本当に重要であるとお伝えしておきます。
まとめ:やめとけと言われるのは事実!反面教師にして良い会社を探そう
企業数が多く、待遇も月とスッポンほど違う業界なので「やめとけ」と言っている人がいるのは理解できます。結局働く会社が超重要なのです。転職する際は良くリサーチしましょう。
インフラエンジニアは、インターネット通信そのものを扱うので景気に左右されにくく、仕事が無くならないのは大きなアドバンテージです。
また、需要が多いことから転職市場は広く、待遇に不満があれば会社を変えやすいので、将来性のある業界として挑戦してみる価値はあります。
手に職をつけて自分自身の市場価値を上げ、より良い条件の会社に転職し、自身の成長につなげましょう。
未経験からインフラエンジニアを目指すなら、IT転職エージェントを頼ってください。
転職はリスクでも転職活動はノーリスクです。まずは情報収集だけでもしてみてはどうでしょうか?
未経験からインフラエンジニアになるなら!
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ここまで読んでいただきありがとうございました。あなたに「インフラエンジニアはやめとけ」の真相が伝わると嬉しいです。
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