昨今の新型コロナウイルス感染拡大により、観光業や飲食業を中心に廃業・失業する人が増えています。
今後も新型コロナウイルスのような感染症が流行する可能性も否定できません。
このような状況から、手に職をつけて安定的に働きたいと考える人はますます多くなるでしょう。
手に職をつけたいと考えている人の中で、パソコンやスマホをある程度使える人は、インフラエンジニアがおすすめです。
この記事を書いている人
- 過去に2回の転職を経験
- 営業からIT系への転職経験あり
- 現在は半分サラリーマンで半分フリーランス
インフラエンジニアは未経験でスキルがなくてもできる運用保守業務があります。そのため、未経験からでも挑戦しやすい職業です。
でも、インフラエンジニアって将来性がある職業なのかどうかが気になりますよね!?
この記事でわかること
- インフラエンジニアに将来性がある理由
- 将来性がないとも言われれる理由
- 将来性があるインフラエンジニアになる方法
この記事を読めば、インフラエンジニアに将来性があるかどうかを需要と供給から客観的に判断できます。これからインフラエンジニアを目指す人には安心する材料になるはずです。
結論から言うと、インフラエンジニアの需要は今後ますます高くなると予想できるため、インフラエンジニアの将来性はあると言えます。
インフラエンジニアに挑戦してみたいけど、将来性が気になっている人はぜひ最後まで読んでみてください。
需要に供給が追いつかないのでインフラエンジニアの将来性は高い
経済産業省の調査によると、2009年から12年連続の増収となっており、IT業界の需要は右肩上がりです。
近年企業のIT化が進んでいますので、今後も伸びることはほぼ間違い無いでしょう。
インフラエンジニアはIT業界にはなくてはならない存在なので、インフラエンジニアの需要も同じように右肩上がりに今後も伸びることが予想されます。
しかし、需要拡大の伸びに対して、供給される人材の数は追いついていません。
経済産業省の調査によると、2019年をピークに人材供給が減少しています。
少子化の影響で入職者より退職者の方が多く、さらにエンジニアの高齢化も進んでいる状態です。
2030年には59万人のエンジニア不足になると予想されており、今後需要が右肩上がりのインフラエンジニアの将来性は高いと言えるでしょう。
将来性がある仕事なのにエンジニアが減っている理由は、将来性のある仕事をしている人と、将来性のない仕事をしている人がいるからです。
詳しくは「知らないと損をする!「インフラエンジニアなんてやめとけ」の真実」を読んでみてください。
需要と供給以外でインフラエンジニアに将来性がある3つの理由
客観的に見て需要と供給からインフラエンジニアには将来性があると言えます。
ただ、インフラエンジニアに将来性がある理由はそれだけではありません。
ここでは需要と供給以外の理由を3つご紹介します。
将来性がある3つの理由
- 景気に左右されにくい
- コロナ禍の世界でも大丈夫
- スキルを磨けば収入もアップする
順番に解説します。
景気に左右されにくい
インフラはITの基盤であり、この世の中からITがなくなることは考えられません。
企業も景気が悪くなったからといってITにかける費用を削ることはないでしょう。
というか、景気が悪くなればITで効率化をする方向に向かうのが自然です。(それができない企業は淘汰されていくでしょうね。)
今後の世の中の動きとしては、各企業のIT化を推進し、効率を高めようとする動きが広まっています。
コロナ禍の世界でも大丈夫
新型コロナウィルスが蔓延し、飲食店・観光業界や鉄道業界は利用客が激減し、大打撃を受けました。
安泰と思われていたJR東日本が連続赤字を計上することになるとは、正直誰も予想できなかったでしょう。
参考JR東日本の9か月間決算 837億円赤字 感染拡大影響続く
「新型コロナが治まることはなく、これから人類が長く付き合っていかないといけない病気だ」とも言われています。
ITシステムにとってはコロナ禍でも直接的な影響が少ないため、インフラエンジニアは安定しており将来性があります。
スキルを磨けば収入もアップする
現場で作業をしていると経験が身につきますし、さらに自主的に勉強してスキルを磨けば希少価値の高い人材になれます。
希少価値が高くなれば収入は伸びてきますし、どんな企業からも引っ張りだこなので安泰です。
企業で数年間の実務経験を経たあと独立し、フリーランスになる選択肢もアリ。
特にクラウドエンジニアは今後ますます需要が高まると予想されるので、今から一歩踏み出しておけばリードできるはずです。
インフラエンジニアに将来性はないと言われる3つの理由
IT業界は今後もますます需要は拡大していくことが予想されます。それに伴い、インフラエンジニアの需要も高くなるのは間違いありません。
しかし、インフラエンジニアには将来性がないという意見もあります。
将来性がないと言われるのは、以下のような理由です。
将来性がないと言われる理由
- AIの普及
- クラウドの普及
- グローバル化
順番に解説していきます。
AIの普及
将来的にインフラエンジニアの仕事にもAIが普及することが考えられます。
AIが普及すれば、簡単な障害対応や設定作業などの運用保守業務は、AIで対応できるようになるでしょう。
そうなれば、定型的な業務が多い運用保守の仕事は、AIに奪われるかもしれません。
しかし、AIはクライアントの要望を取り入れるなどのコミュニケーションを取ることができませんので、構築・設計の上流工程の業務から人間が外れる可能性は極めて低いです。
今後、AIの普及によって仕事が奪われていくのは当たり前のことであり、インフラエンジニアに限ったことではありません。
それにAIにも当然インフラ技術は必要なので、AIが普及するということは需要が伸びる可能性すらあります。
クラウドの普及
総務省の調査によると、2019年には64.7%の企業が何らかのクラウドサービスを利用しています。
前年の58.7%から6.0ポイント上昇していることからみても、クラウドは今後も普及することが考えられるでしょう。
クラウドの普及によって、従来のオンプレミスは減ることが予想されます。
つまり、クラウドの普及によってサーバーやネットワーク機器などの物理的な仕事が減少しつつあるのです。
今後のインフラエンジニアには、クラウドサービスの知識などが必要なスキルとして求められます。
グローバル化
IT業界もグローバル化が進んでおり、今後さらに加速すると考えられるでしょう。
グローバル化によって、インフラエンジニアの仕事の奪い合いが発生する可能性があります。
特に高度な技術がいらない保守運用の仕事は、AIだけでなく海外の安い労働力が使われるかもしれません。
しかも、24時間365日の対応が必須である保守運用は、海外にコールセンターを持てば夜間対応がなくなります。
ただITの需要が伸びているのは日本に限った話ではありません。海外の人材も取り合いになることが予想されるので、しばらくは供給が追いつかない状態が予想されます。
インフラエンジニアの年収
インフラエンジニアの年収は平均546万円です。
ただし未経験から転職した場合や、保守運用の仕事がメインだと400万円に満たないこともあります。
保守運用からステップアップして、500万円台以上になっていくのが通常です。
もし、保守運用の仕事にとどまり続け、年収300万円台で結婚・子育てをするとどうなるのでしょうか?
一ヶ月の平均生活費を確認してみましょう。
月平均の生活費は約30万円となり年間360万円。急な出費を考えると、年収400万円弱ではかなり厳しいふところ事情となってしまいます。
インフラエンジニアなら500万円台以上を狙えるのでだいぶ良いですよね?インフラエンジニアは未経験から目指しやすく将来性のある仕事で狙い目です。
インフラエンジニアになるなら20代のうちに転職し、スキルを身につければ安定して余裕のある生活が送れる可能性を秘めています。
将来性のあるインフラエンジニアを目指そう
将来的に従来のインフラエンジニアの需要が減る可能性があるのは事実です。
運用保守の業務は仕事を奪われる可能性が高いことから考えると、将来性のないインフラエンジニアはスキルがない運用保守の仕事をしている人と言えるでしょう。
インフラエンジニアとして運用保守から始まるのは仕方ありませんが、ずっと運用保守のままでは、いずれは仕事を奪われてしまいます。
そうならないためにも、スキルと経験を身につけて上流工程に進み、将来性のあるインフラエンジニアを目指しましょう。
ここで注意しなければいけないのが、そもそも保守運用しかやらないような下請けの会社もあること。
転職の際には上流工程で仕事ができる会社を選ぶことが大切です。
IT業界のことがよくわからない場合には、IT転職エージェントの利用をおすすめします。
IT転職エージェントでは、IT業界のことを熟知しているプロのエージェントに無料で相談することが可能です。
未経験からインフラエンジニアになるなら!
インフラエンジニアになるにはとにかくどうすれば良いんだ!という人は次の転職エージェントに登録してみましょう。
いずれも未経験でもIT系の求人を紹介してくれます。無料で利用できるので両方登録して比較すると良いですね。
IT未経験者に特化した
ウズキャリIT
公式
https://daini2.co.jp/it-service-introduction/
未経験から目指せる
はじめてのエンジニア
公式
https://hajien.jp/
そのほか、インフラエンジニアにおすすめの転職エージェントは以下でご紹介しています。参考にしてみてください。
将来のためにまずは取得するべき資格
将来のためにまず取得するべき資格については、以下の通りです。
インフラエンジニアにおすすめの資格
- CCNA(シーシーエヌエー)
- LinuC(リナック)
- ORACLEMASTER(オラクルマスター)
いずれもこの資格を持っているだけでは、希少価値の高い人材になれないことに注意してください。
これらの資格を足がかりとして、より難しい資格へ挑戦しステップアップを目指しましょう。
それぞれ順番に紹介していきます。
CCNA(シーシーエヌエー)
正式名称は「Cisco Certified Network Associate」。
「Network」が資格の名前に入っているとおり、ネットワークエンジニア向けの資格です。
Cisco(シスコ)社による世界共通基準の資格であり、ネットワークエンジニアの入門資格にあたります。
CCNAの取得は、ネットワークエンジニアとして基本的な知識やスキルを持っている証明です。
ネットワークエンジニアがステップアップするには、CCNAの取得をおすすめします。
LinuC(リナック)
正式名称は「Linux技術者認定試験(Linux Professional Certification)」。
Linuxとは、WindowsやMac OSと同じOSの一種のことで、主にサーバー用として使用するOSであるためサーバーエンジニア向けの資格といえます。
LinuCの取得は、Linuxに関する基本的な知識やスキルを持っている証明です。
サーバーエンジニアがステップアップするには、LinuCの取得をおすすめします。
ORACLEMASTER(オラクルマスター)
ORACLEMASTER(オラクルマスター)とは、「日本オラクル社」が公式に運営する「Oracle Database」(オラクルデータベース)の操作や管理、運用についての知識や技能を認定する資格のことです。
データベース管理者としての能力を認定する資格であるため、データベースエンジニア向けの資格といえます。
ORACLEMASTER(オラクルマスター)には、初級から次のような4段階に分かれています。
- Bronze(ブロンズ)
- Silver(シルバー)
- Gold(ゴールド)
- Platinum(プラチナ)
Oracle Database(オラクルデータベース)は日本でも高いシェアを占めており、ORACLEMASTER(オラクルマスター)の段階ごとに応じた知識やスキルを持っていることを証明できると言えるでしょう。
インフラエンジニアのキャリアパス
インフラエンジニアとして、運用保守・構築・設計の経験を積み、スキルを向上させた後のキャリアパスには、主に以下の3つのキャリアが考えられます。
将来のキャリアパス
- プロジェクトマネージャー
- スペシャリスト
- ITコンサルタント
どのキャリアパスを選択するかで、必要となる資格やスキルも違ってきます。
プロジェクトマネージャー
ITインフラに関わるプロジェクトは大きいのでチームが組まれます。
プロジェクトマネージャーとは、以下のような業務を行うプロジェクトチームの責任者です。
- プロジェクトの現場で全体を総括
- 予算の管理
- スケジュール管理
- 品質管理
プロジェクトマネージャーは、そのプロジェクト全体のマネジメントが主な業務となりますので、他のエンジニアに信頼されるような経験やスキルが求められます。
次のことに当てはまる人は、プロジェクトマネージャーの素質があるでしょう。
- コミュニケーション力が高く周囲の面倒見がいい
- グループや部署の調整役になることが多い
- 自分の仕事だけでなく全体を見渡せる
チーム全体を気にかけ、各メンバーが働きやすい環境を作るのがうまい人はプロジェクトマネージャーに向いています。
スペシャリスト
インフラエンジニアとして、知識やスキルをとことん高めたい人は、キャリアパスとしてスペシャリストが向いているでしょう。
スペシャリストとして求められるスキルは、以下のようなスキルがあります。
- システム管理
- セキュリティ
- データベース
- アプリケーション共通基盤
- ネットワークプラットホーム
すべてのスペシャリストである必要はありませんが、複数の領域に強みを持つとフルスタックエンジニアとしての道も見えてきます。
スペシャリストとして最新技術の情報収集することも不可欠であり、今後取り組むべき技術の見極めも求められます。
ITコンサルタント
ITコンサルタントとは、クライアントである企業のニーズに合わせて課題を解決し、企業のIT経営戦略をアドバイスする職種です。
ITコンサルタントには、IT関連の知識だけではなく経営的視点やマネジメント力が求められます。
ITの視点から問題を解決したい人や、アドバイザーとして活躍したい人が向いているでしょう。ITコンサルタントは、直接お客様の課題を解決するため、とてもやりがいのある仕事です。
インフラエンジニアは、どうしても裏方の地味な仕事なので、社会に貢献できている実感がなく辞めてしまう人もいます。
そういった「やりがい」を求めたい人はITコンサルタントを目指すと良いかもしれませんね。
「なぜ将来性のあるインフラエンジニアをやめたのか?
この記事を書いている私は、実はインフラエンジニアの仕事はもうほとんどしていません。
「なぜ将来性があるのにやめたのか?本当は将来性なんてないんじゃないの?」そう思われると思うので理由をお伝えしておきます。
一番大きな理由は「上流工程より下流工程が好きでやっていたら、夜間作業がつらくなってきて続けるのは無理だと思ったから」です。
インフラエンジニアには夜間作業がつきものです。上流工程にいけば回数は減るものの、まったくないということは珍しいでしょう。
しかも私は現場で作業するのが好きで、好んで下流工程の作業をしていました。というか、結構そういう人いるんですよ。現場で手を動かして作業するのって楽しいんですよね。
上流が好きな人もいれば下流が好きな人もいます。
下流の仕事をメインに続けていたら、35歳くらいから夜間作業がしんどくなってきて、40代となった今では絶対にやりたくないです笑
夜間作業の次の日はもちろん、5日間くらいダメージが残ります。
家族を持つと休日はなるべく休みたいですし、一言で言うと「ライフスタイルに合わなくなってきた」ということろでしょうか。
これは、全員が全員当てはまるものではなく、体力お化けの50代とか、休日になるべく家にいたくない(理由はお察し笑)30代とかはイキイキと働いていますよ。
インフラエンジニアが将来性のある仕事であることは間違いありませんが、ライフスタイルに合うかどうか、そして上流工程の仕事が好きになれるかどうかは大きな判断材料になると思います。
上流工程に行くためにはスキルを磨き、経験を積むことが重要です。
働くなら研修がしっかりしている会社に転職するか、ITスクールで基礎知識をつけると良いですね。
以下の記事で、おすすめのIT転職エージェントや、ITスクールを紹介していますので参考にしてください。
まとめ:インフラエンジニアに将来性はある!価値のある人材になって安定を手に入れよう
ここまでインフラエンジニアには将来性があるのかどうかについて解説してきました。
結論を言うと、インフラエンジニアには将来性があると言えます。
将来性がある理由
- 需要が伸びていて供給が追いついていない
- 景気に左右されにくい
- コロナ禍の世界でも大丈夫
- スキルを磨けば収入もアップする
2022年現在においてもIT業界における需要は高く、その需要に対しての供給が追いついていない状況です。
今後についても、ITの業界の需要は右肩上がりが予想されます。
IT業界になくてはならない存在であるインフラエンジニアの将来性は、IT業界の需要から考えても高いと考えて間違いないです。
しかし、下記のような理由で、インフラエンジニアには将来性がないという意見もあります。
将来性がないと言われる理由
- AIの普及
- クラウドの普及
- グローバル化
従来のインフラエンジニアでは、上記のようなことで需要が減ってしまうことが考えられます。
将来性があるインフラエンジニアになるためには、スキルや経験を身につけながら上流工程を目指すことが必要です。
スキルや経験を身につけた価値のある人材となれば、将来の安定を手に入れることができます。
ただし中には運用保守しかできず、そもそも上流工程を目指せない会社もあります。
転職の際には、将来的に上流工程の仕事ができる会社を選ぶために、IT転職エージェントの利用がおすすめです。
まずはIT転職エージェントに登録して、プロの転職エージェントに相談してみましょう。
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